2016/12/05

私の知らないガンディー TBBT1-8(1)

今回は世界史の話.The Big Bang Theory を調べることで少しずつ常識が身について言っています.



Pennyに話しかけたRajに対して,ペニーが「私に話しかけてるの?」と質問.

Raj: Is there another Penny here? I had such plans. I had dreams. I was going to be the Indira Gandhi of particle astro-physics. But with a penis, of course.
他にペニーがいるの?僕には計画があった.夢があった.ぼくは素粒子宇宙物理学のインディラ・ガンジーになるつもりだった.と言ってもペニスはそのままだけど.

まず,ここで出てくるガンディーは非暴力で有名なマハトマ・ガンディーでなく,政治家のインディラ・ガンディーであることに注意が必要です.インディラ・ガンディーはインドの女性政治家で元首相です.やり手の方でインドでは(世界的にも?)著名な政治家です.なお,マハトマ・ガンディーとは血縁関係もありません.Rajが最後に with a penis と言っているのは,インディラ・ガンディーの政策であるの人口抑制計画を皮肉ったものです.この計画は,二人以上の子どもがいる男性はパイプカットをしなければならないというものでしたが,インドの文化や宗教と相容れず失敗に終わってしまいました.Rajはwith a penis と言ってますが,パイプカットはペニスを切り落とすわけではないので厳密には正しくない表現です.余談ですが,インドの人口抑制計画は失敗に終わったこともあり,近い将来インドの総人口は中国の総人口を超えると言われています.
particle astro-physicsは,宇宙に関する素粒子物理学です.宇宙はもっとも大きなもの,一方で素粒子は最も小さなものですが,非常に密接な関係があります.詳細が知りたい方には,大栗先生の三部作をおすすめします.

0 件のコメント:

コメントを投稿